外壁塗装には様々な素材を用いた外壁用の塗料があります。今回紹介するウレタン塗装もその一つです。外壁にウレタン塗料用いることで多くのメリットがあるのですが、残念なことにウレタン塗装について知る方は多くはありません。。そこで今回、外壁に使用するウレタン塗装についてお話しします。ウレタン塗装の特徴や外壁に使用するメリット、他の塗装との違いを説明しウレタン塗装を行う上での注意点も解説していきます。これを読めば、きっとウレタン塗装のことを知る良い機会のなるのではないでしょうか。
外壁用ウレタン塗装の特徴を紹介
外壁用ウレタン塗装には、外壁に利用するうえで様々な特徴があります。その特徴を生かして多くの外壁塗装に用いられています。ウレタン塗装に使用する外壁用の塗料は、主成分の樹脂がウレタンのものを指します。現在は様々な塗料の種類がありますが、以前までは外壁塗装の主流としてウレタン塗料が利用されていた時期もありました。その理由として外壁塗装としてウレタン塗装はコストが安く、それでいて汚れに強く施工しやすいという特徴を持っていることが挙げられます。
またウレタン塗装を施すと、特に艶ありタイプのものは高級感のある光沢が得られ、美観にも優れた仕上がりが得られるのも特徴です。このようにリーズナブルでありながら施工しやすく、さらに外観も安っぽさを感じさせない美しい仕上がりであることから、多くの家屋で使用される外壁塗料としてウレタン塗装は広く利用されていました。
外壁のウレタン塗装はどんな塗料が必要なの？
外壁のウレタン塗装にはどんな塗料が必要なのでしょうか。そのことについて外壁塗料に用いるウレタン塗装の塗料について説明していきます。
ウレタン塗装に用いられる塗料は一言で言うと弾性の高いウレタン塗料です。ウレタンという素材自体スポンジのような、それでいて弾む素材と言われています。それをウレタン塗装として外壁に利用することで伸縮性に優れた性質を示すのです。外壁にウレタン塗装を施すと内部でひび割れが起こっても塗料の密着度が高いため、塗膜表面までひび割れが広がりにくいという性質を発揮します。外壁塗料としてこのような性質を持っているため、ウレタン塗料は塗装時の伸びが良く、施工しやすいという特徴を持った塗料です。こういった特徴を持つ塗料が外壁のウレタン塗装として必要になります。
外壁をウレタン塗装で行うメリット
外壁をウレタン塗装で行うには様々なメリットがあります。このメリットですが、ウレタン塗装ならではのものも少なくありません。外壁のウレタン塗装を用いるメリットは何でしょうか。
そのメリットは外壁の高級感、ひび割れしやすい外壁に最適、ウレタン塗装の気密性が高いと言ったものが最初に挙げられます。しかしそれ以外にもウレタン塗装の優れた耐薬品性、種類が多いため外壁にウレタン塗装を行う選択肢が非常に多い、硬化剤の種類を変えると外壁の低汚染効果を発揮するウレタン塗装になり、弾性系の硬化剤を配合すると外壁用の弾性塗料になるなど様々性質に変えられるといったメリットもあります。
また外壁塗装を行うと汚れに強く素地が侵されにくいのでメンテナンスが楽という点も存在するのです。さらにそれでいてコストも安いという多くのメリットを持った塗装がウレタン塗装と言えます。
外壁塗装検討中の方にはウレタン塗装をおすすめしたい！
外壁塗装を検討している方もこの文章を読んでいるのではないでしょうか。そんな方にはぜひウレタン塗装を候補の一つとしておすすめしたいです。ウレタン塗装を外壁塗装におすすめする理由についてお話しします。
その理由は安くしたい場合、付加機能を出したい場合、それでいて高級感を出したい場合に最適ということです。ウレタン塗装のコストは外壁塗装としては比較的安く仕上げることができ、さらに様々な付加機能を持った製品展開があります。そのため外壁の目的別でのウレタン塗装の塗料を安く選ぶことができるのです。更に安っぽさはないため、それらを求めている方に外壁塗装としてウレタン塗装を選ぶことをおすすめめします。これ以外にもウレタン塗装を外壁ではなく、木部や雨どいなどの細かい部分の塗装にも適していますから、それらに利用するのもおすすめしたい点です。
注意点もある！外壁をウレタン塗装する前に知っておくこと
ウレタン塗装の外壁に用いるメリットなどポジティブな話題ばかりをお話ししてきましたが、ここでは外壁にウレタン塗装を行う注意点についてもお話ししていきます。反対の面も知っていただければ、より検討する材料となります。
注意点は耐久性に劣る、黄変しやすい、有毒な物質が含まれる、水分にやや弱いという点です。特にウレタン塗装を外壁に行った場合、現在主流のシリコン塗装よりも耐用年数が5年以上短いため、そういった弱さが主流から外れた理由と言われています。
これ以外にもウレタン塗装の弱さからくる外壁の色の黄ばみの出やすさや硬化剤に有毒な物質が含まれているので人体に影響を及ぼす可能性がある点も挙げられます。またウレタン塗装は外壁についた水分に弱く、色落ちが比較的しやすいという弱点も持っているのです。このように優れた性質の代償として弱さと有毒性の指摘がされている点で注意すべき塗料と言えるのです。
適さない外壁も！ウレタン塗装に向かない建物とは
ウレタン塗装はその特性についてよいものが多いです。しかし、外壁の種類によっては適さないものもあります。注意喚起としてウレタン塗装に向かない外壁についても解説していきます。
ウレタン塗装に適さない外壁は実は基本的にありません。なぜならウレタン塗装は木の外壁にもコンクリートの外壁にもサイディングやレンガの外壁に塗れてしまうからです。ただし、上記でもお話しした通り耐久性に劣るため、外壁の塗装を10年以上塗料を持たせたいときや光沢を長持ちさせたいときなど外壁塗装を通じて強さを求める場合には適しません。ウレタン塗装は外壁の素材そのものには一通り適しますが、耐久性を求めた場合は適さないと言えます。汎用性が高いものの耐用年数や変性しやすいという性質が全ての外壁に出てしまうのです。
外壁塗装の主流シリコン塗料と比較！ウレタン塗装との違いとは？
外壁塗装の主流は現在コストパフォーマンスに優れたシリコン塗装がになっています。そんなシリコン塗装に対し、ウレタン塗料はどのような違いがあるのでしょうか。ここではこのシリコン塗装とウレタン塗装を外壁に用いる上での違いを解説していきます。
まずシリコン塗装とウレタン塗装の違いを一言で表すとシリコンの方が若干価格が高めで耐用年数も長めということです。シリコン塗装はウレタン塗装に比べて外壁に行った場合、ややコストが高くなります。これは素材の性能の高さや製造にコストがかかると言った理由が挙げられます。ただし、その分耐用年数も高く、外壁の美しさがより長く保てるのです。
また、対候性の高さや黄ばみにくいなどシリコン塗装の方が強みも多いと言えます。それでもウレタン塗装は全ての面でシリコン塗装よりも劣っているわけではなく、塗料が密着しやすい点、外壁のひび割れしがにくい点、木部や木の外壁に塗装できるという点が優れている点です。このように耐久性などではシリコン塗料に劣っているもののウレタン塗装は塗装のしやすさなど優れた部分も持っています。
ウレタン塗装の特徴を知って外壁塗装を成功させよう！
ウレタン塗装は他の外壁の塗装方法にはない特徴を持っています。この特徴を十分知ったうえでウレタン塗装を用いれば外壁塗装の成功に近づけるのではないでしょうか。
例えば外壁に耐久性を求めるような場面であっても耐久性が弱いウレタン塗装を塗装しにくい住宅の部分に使用したり、複雑な形状で塗装しにくい外壁部分に使用するなど苦手なシーンでもウレタン塗装が活躍できる部分は存在します。そういったところに使用するほか、近い将来建て替えを検討している建物に対して暫定的に美観を保つ目的でコストを安くするために外壁にウレタン塗装を選択するということも有効です。このようにただ耐久性に劣るので候補から外すというのではなく、適した部分を選んだり、最適な場面を選ぶことによって十分活躍できるのがウレタン塗装と言えます。
まとめ
外壁塗装の一つにウレタン塗装があります。この外壁の塗装方法はシリコン塗装などの主流からはやや外れますが、それらにも負けない特徴を持っています。そんなウレタン塗装の特徴をしっかり把握し、外壁塗装の候補の一つにすることで外壁のリフォーム方法の選択肢が増えますし、ウレタン塗装という有効な手段を知っておけば今後の外壁リフォームの大切な参考材料になってくれます。ウレタン塗装は確かに万能ではありませんが、このウレタン塗装自体の良さを知っておけばきっとより良い外壁リフォームができるのではないでしょうか。
