マンションも長年居住していると、お風呂やキッチンなどいろいろなところが古くなってきます。また、作り付けの水回りの設備が使いにくく感じてくることもあります。分譲住宅マンションでは、基本的には自分の好きなようにお風呂のリフォームをすることができるので、新しくしたり使い勝手をよくして、より住みやすくすることができます。そのとき、お風呂のリフォーム相場などの費用について考えることも大切ですが、マンションは共同住宅ですから、その点の検討も必要になります。
マンションの設備と居住環境
マンションにも戸建て住宅のようにキッチンやお風呂などの施設があらかじめ設置されていますが、一定の年数使用していると、どうしても劣化してきます。また、マンションでは、各戸でなるべく設備の規格などを揃えることで、費用を抑える工夫をしているので、自分の生活様式との齟齬が生じてくることもあります。
分譲住宅マンションでは、部屋の設備や内装は所有者が自由に処分することができるので、使いづらくなったらリフォームすることも自由にできます。マンションでは、戸建て住宅に比べるとどうしても開放感の点で制限があるので、自分が自由にできる空間については、出来るだけ生活に合わせるようにする工夫が大切です。例えばお風呂についても、古いものでは追い炊きが出来ないものもあるので、新しく追い炊きができるものにリフォームすることも出来ます。
マンションのお風呂をリフォームするときの相場について
お風呂のリフォームというと、それなりに費用がかかるので、その相場についてあらかじめチェックしておくことが必要です。ここで確認したいのが、現在のマンションのお風呂のタイプです。具体的には、ユニット式かそうでないかと言うことになります。ユニット式のお風呂の場合、床や壁や天井、あるいはバスタブを一括して解体設置することができますが、ユニット式でないと、それらを個別に処置することになるので、後者の方が費用の相場は高くなります。
お風呂の大きさにもよりますが、お風呂全体が大体二畳分のスペースの場合、ユニット式なら50万円前後、ユニット式でないと、それにプラスして2、30万円というのが費用の相場です。実際にリフォームする際には、地元のリフォーム業者に下見してもらうことになるので、そこで確認してもらうことができますし、マンションの管理組合に問い合わせる方法もあります。
マンションのリフォームでの注意点
マンションのお風呂などをリフォームする際には、費用の相場のほかにもう一つ気をつけるべきことがあります。それはマンションが共同住宅であると言うことです。どういうことかというと、戸建て住宅の場合は、水道やガスの配管、あるいは電気の電線などは、敷地内のものは基本的に住宅の所有者の管理化にあるので自由に処分することができます。しかしマンションでは、例えば水道なら、外部の水道管からマンションに引き込むところはマンション全体の共有物で、そこから各戸に引き込むところが各戸の管理下にあると言うことになります。マンションの住人が自由に処分できるのは、この各戸に引き込むところだけなのです。
そこで、水道管などが、具体的に自分の部屋までどのように引き込まれているのか確認しておかないと、リフォーム工事に支障がでたり、後でマンション全体との問題が生じることにもなりかねません。この点は、マンションの管理組合などに問い合わせて確認できるので、工事を発注する前に確認しておくことが必要です。
まとめ
以上のように、分譲マンションは自分の所有物ですから、住みやすいように自由にリフォームすることができますが、全部業者任せではなく、事前にリフォームセミナーなどに参加してお風呂のリフォームに対しての基礎知識をつけておくことが大切です。