経年劣化でいずれ必ずリフォームしなければならなくなるものの一つが、内装です。でも、内装リフォームのことはあまりよく知らないという人が多いのではないでしょうか。今回はそんな内装リフォームに注目していきましょう。気になる費用の相場や費用が予定よりも高くならないように押さえておきたい注意点など、内装リフォームの費用に関する基本的なことをお伝えします。
内装リフォームとは?
まずは内装リフォームの内容について見ていきましょう。内装リフォームとは、ざっくりご説明するとお部屋の中の古くなった壁や天井、床を新しくキレイにするためのリフォーム、またトイレ・お風呂・キッチンなどの水回りのリフォームも含んだものを指します。今回の記事では、床の畳やフローリングの張替え、壁と天井のクロス張替えについてメインでご説明します。扉や窓の付け替えや収納のリフォームを行うケースもあります。
外壁塗装や屋根の工事が外装リフォームであるのに対し、内装リフォームは室内のリフォームを意味するということですね。単に室内の古く傷んだ部分を新しくするのが目的であるリフォームだけでなく、和室を洋室に変更するなどといったリフォームも該当します。
内装リフォームの費用相場
内装リフォームの費用は、どのような内容の工事を行うか、また部屋の広さによっても異なります。相場としては6~8畳の一般的な部屋で壁と天井のクロス張替えを行った場合、5~15万円ほどかかります。同程度の部屋でフローリングの張替えを行うには相場として10~20万円ほどの費用が必要です。他の内装リフォームと同時に行うことでセット価格になるなど安くリフォームできるケースがほとんどです。
いずれも、クロスやフローリングのグレードによって費用には差が出るため、費用を抑えるためには安いクロスやフローリングを選ぶことになるでしょう。ただし、安いものを選びたくても防音基準を満たす必要があったり断熱材を入れたりする必要があるかもしれません。安ければいいというわけではないので、暮らしやすさとのバランスを見ながら決めていく必要があるでしょう。
追加費用がかかるケースとは
クロスや床材のグレードによって内装リフォームの相場は変わるとお伝えしましたが、それだけではありません。リフォーム前の内装の状態によっても追加費用が発生する可能性があります。例えば、壁や天井に穴が開いていたり劣化が激しい場合は、通常の工事を行う前に穴を埋めるなどの作業が必要になってきます。クロスを貼る部分がデコボコしていたり、床に高さを出す必要があったりする場合も、下地工事が行われます。
特に多いのが和室から洋室へのリフォームですが、和室はもともと壁がクロスではなかったり畳を剥がしてフローリングを貼るとなると厚みを足さなければならなかったりします。剥がして貼るだけというリフォームなら簡単で費用の相場も安く済みますが、このような追加工事が必要なリフォームでは、当然相場も高くなります。
部分的なリフォームは要注意
内装リフォームを行う際に、費用を抑えるために工事範囲をできるだけ狭くしようと考える人もいます。例えば、壁を全面張り替えるのではなく、傷みや汚れの目立つところだけを張り替えるというケースです。でも、実際リフォームしてみると一部だけ新しくなったことでそれまで目立たなかった部分が古く傷んで見えてしまうということは珍しくありません。部分的なリフォームには、そのようなリスクがあるのです。
慌てて追加でリフォームを依頼するとなると、同時に行った場合に比べて割高になってしまうので、安く済ませることばかりを考えるのではなく、全体のバランスを考えながら長い目で見てリフォームを行うことをおすすめします。
内装リフォームに強い会社に相談を
内装リフォームの費用の相場には幅があり、一概にいくらかかるとは言えませんので、相見積もりを取って判断するのがマストです。それと共に、内装リフォームの実績のある会社に気軽に相談してみましょう。内装に関してはもちろん理想のイメージを実現できるようなリフォームを進めていくことも大切ですが、長持ちさせることも考える必要があります。
そのためには正しいリフォーム内容を選ぶこととしっかりとした技術が求められます。内装に関する知識や腕に自信のあるリフォーム会社なら、現在のお家の状態から最善のリフォーム内容を提案してくれるはずです。失敗のない納得できる内装リフォームを行うためにも、相談しながらベストな内容を決めていきましょう。
まとめ
内装リフォームを行うと、家の中が明るくなりとても気持ちがいいものです。リフォームして良かったと思えるためにも、理想の内装と費用とのバランスや専門家のアドバイスを踏まえて決めていくことをおすすめします。水回りの工事も含めると100万円単位での出費となりますので、しっかり見積もりを取って信頼できる業者に依頼して下さいね。