外壁塗装は注意事項が多くあります。大きな金額が動く塗装工事なので、注意事項を確認しながら外壁の状態を見て慎重に依頼する必要もあります。外壁の美観を高めたり修繕するという目的の他、塗装の塗料を選ぶ注意事項や現金が動く外壁塗装の見積書の注意事項、外壁の色選びや塗装方法の注意事項など様々なものがあります。今回外壁塗装の注意事項というテーマでいくつかの項目に分けて説明します。
外壁塗装の見積書で見るべきポイントや注意事項
外壁塗装を行う前には見積書を見ます。この時にまず注意事項があるのです。その注意事項とは外壁の塗装に使う塗料のランクで、同じランクのものを使用しているか確認します。これが別々だと経年劣化した時、無事な所とそうでないところが出てきてしまい、大変みすぼらしい外見になってしまうのです。
次に挙げられる外壁塗装の注意事項が、ケレンが含まれているかということです。ケレンとは外壁塗装を行う前にするやすり等の処理のことで、これが行われていないと数年で剥離を起こしてしまう工程なため、含まれているか否かは重要な注意事項です。この他の外壁塗装の注意事項として、面積(目安として外壁面積は「延床面積×3.3×1.2」の式で求められる)が大幅に少なくないか、水増ししていないか、塗装箇所が見積書に全て書いてあるか、塗装の3度塗り(基本は3度塗り)が行われるかについても確認する必要があります。この他、保証を確認すること(書面で受け取り、保障内容を明確にする)なども重要です。
外壁塗装の塗料選びの注意事項
塗料の選択も外壁塗装を行う上で重要な注意事項です。外壁塗装で使う塗料には耐久年数があり、注意事項としてその年数をチェックする必要があります。近いうちに壊すから外壁塗装は5年くらい持てばいいのか、あるいは当面壊すつもりはないから外壁塗装は極力長持ちするものを選びたいのかというので選択が変わります。ここで価格で判断しその注意事項を無視すると、後々その注意事項の重要性が分かってくる場合も少なくありません。
せっかく外壁塗装をしたのに、こんなはずではなかったという後悔をしないためにも注意事項としての塗料の耐久年数についてしっかり把握しておくことをお勧めします。反対に適切な塗料を選択できていれば、自分が思った通りの結果となり、良い工事をしたという気持ちにさせてくれますし、お金の上手な使い方にもつながります。
外壁の色選びでの塗装の注意事項
外壁塗装の注意事項は色選びにも及びます。まず注意事項として挙げられるのが、行う外壁塗装の色が近隣の雰囲気の色と調和しているかです。閑静な住宅地にピンクの色だと非常に目立ちますし、逆に明るい色が多い街で真っ黒な色でも目立ちます。人は住むうえで周囲との調和を求めますから、無視した色合いを選択するのは周囲とのトラブルも生みますし、完成後の違和感は自分にとっても大変不快なものになる場合もあります。
こういった外壁塗装の注意事項の他にも、A4以上の大きな紙の色見本でより明確なイメージを持つこと、太陽の下で色を確認し、実際の外壁塗装後のイメージを持ちやすくすること、可能であれば外壁塗装後のカラーシミュレーションができる業者さんを選ぶことなどが挙げられます。色に関しても大変多くの注意事項がありますが、基本的には自分たちの目から見た完成後のイメージや周囲から見た完成後のイメージを明確にすることが色の注意事項として重要です。
施工前に行う挨拶での注意事項
外壁塗装の注意事項として、近隣に挨拶をしに行く必要があるということです。可能であれば、外壁塗装の業者さんと同行して、近隣の住民の方や商業活動を行っている方に想定される問題(音や水の飛散など)の注意事項を説明することが理想です。こういったことを外壁塗装前に行うことで、注意事項に挙げたことに対して近隣の方々も寛容になってくれる場合もあるのです。外壁塗装は施工業者と自分たちだけの間の工事ではないので、きちんと近隣の方々へあいさつに行くことも注意事項として押さえておく必要があるのではないでしょうか。
外壁塗装の工事をするにあたっての挨拶の注意事項として、粗品などの用意も忘れずに行うことをお勧めします。何か持っていくことで、工事をするんだという実感を持ってもらえますし、手ぶらよりは印象が良いからです。また、工期も余裕をもって取ってもらい、日祝など休日の工事を行わないことや駐車場の確保、業者さんには近隣の住民の都合(乳幼児や怪我、病気などの療養者の有無)も伝えておくと、より外壁塗装の成功は確実なものになります。
外装塗装におけるその他の注意事項
外壁塗装の注意事項として大まかなものを説明してきましたが、この他に注意事項として挙げられるものをいくつか紹介します。まず、外壁塗装の一般的な相場を知ることです。大きな工事でなければ一般的な家屋(戸建)であれば80~150万円程度で収まることが多く、ここに修繕費や追加の塗装などが追加されていくというイメージを持つと良いかもしれません。極端に安い外壁塗装に関しては先ほど説明した見積書の注意事項をよく確認し、吟味する必要があります。
根本的な注意事項となりますが、外壁塗装業者さんの選択も重要です。施工実績や内容(見積もりなど)を吟味するほか、即決を促す業者さんは危険なので避けるべきです。外壁塗装の注意事項としてこれも基本的なことですが、最低限の知識を持ちましょう。このサイトでは必要な情報を発信していますから、最低限の知識を得てから依頼を行うことで、不当な外壁塗装を受けずに済みます。他にもありますが、基本的にはこれだけ押さえておけば、まずは良いのではないでしょうか。
まとめ
外壁塗装の注意事項をお話ししてきましたが、大切なことは外壁塗装の業者さんをしっかり見極めること、注意事項をこまめに押さえ、未然にトラブルを避けることです。外壁の塗装は大きな金額が動き、近隣の方々にも多大な影響を与えます。そう言った意味で注意事項を確実に抑えていくことによって、外壁塗装の成功を収めることができるのです。
ただ、そこまで力を入れる必要は無く、適切な外壁塗装業者さんを選び、ここに挙げた注意事項をチェックしていくだけでも、やらないよりずっと良い結果が待っています。注意事項は重要なので、施工中はもちろん施工前後もチェックしてみてください。