システムキッチンは、現代の家庭のキッチンの主流ともなっています。流し・調理台・コンロ・収納が組み合わさっているため、システムキッチンさえあれば毎日の調理に困りませんね。ただ、新築でシステムキッチンを入れる場合やリフォームで入れ替える場合、とても種類が多いので迷ってしまう人も多いのです。ここでは、システムキッチンリフォームの基本として、その種類や価格の相場についてご紹介していきます。
システムキッチンの主な種類とは
システムキッチンには、主に4つの種類があります。昔から多くの家庭で使われているのが「I型キッチン」。すべての機能が横並びに配置されているものです。昔ながらの壁付タイプだけでなく、対面式に設置することも可能です。壁付と対面がセットになった「Ⅱ型キッチン」は、流しとコンロが別々になっています。壁を二面利用した「L型キッチン」、壁二面と対面の「U型キッチン」は、よりキッチンのスペースを広く使いたい人に人気です。
対面式が人気になるにつれ、I型キッチンにカウンターを標準設備で付けたものが出るようになりました。いわゆるカウンターキッチンと呼ばれるもので、一面を壁につけたペニンシュラ型が主流です。対面かつ壁に面している部分が全くない配置にしたものがアイランドキッチンです。ただ、これは日本の住宅に設置するのはスペースの関係上難しく、まだまだ少数派ですね。
システムキッチンの価格には幅がある
先ほどご紹介した4つの種類のシステムキッチンの中から、さらにメーカーや材質、機能性・デザイン性など選ぶものはたくさんあります。そのため、例えば同じI型キッチンでも、価格にはかなり幅があるのです。種類だけで言えば、最も安いのはコンパクトでシンプルなI型キッチン。安いものなら本体価格30万円ほどからあります。ただ、同じ型でも材質や機能性のいいものは100万円を超えるものもあるので、相場もピンキリなのです。さらにL型やU型など大きなものは、定価が100万円以上でも普通と考えておいた方がいいでしょう。
システムキッチンの本体価格は、30~150万円ほどの幅があるので、まずはどの型を選ぶかということから考えて、次にどのメーカーから選ぶか決めましょう。安く抑えたい場合は、I型キッチンから選ぶのをおすすめします。
本体価格だけでなく工事費を要チェック
システムキッチンの相場には幅がありますが、さらに配置によって工事費にも差が出ることを覚えておきましょう。特に、リフォームする場合に壁付のものを対面式にする等、キッチンの移動が必要になると、その分工事費も上がるのです。
安いI型キッチンを選んでも、移動する場合は工事費が高くつくため、本当に移動が必要かよく考えて、見積もりも取っておくと安心ですね。もともとキッチンがあった場所でシステムキッチンの入れ替えを行う場合と比べて、さらに15~20万円ほど追加の工事費がかかることを考えて選びましょう。システムキッチンの種類ごとの相場に工事費を加えたものが実際の相場になります。
まとめ
システムキッチンの種類には4つのタイプがあり、異なる配置の仕方でさらに種類が増えること、また価格の相場にはかなり幅があることをお伝えしてきました。シンプルで最低限の機能のシステムキッチンはより安く、高品質で高機能のものはより高くなります。また、壁付の配置は安く、独立させると高くなるということも押さえておきたいポイントですね。