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耐用年数って守るべき?リフォームのタイミングを計る際も要チェック

マイホームを購入してしまえば先はラクと思われがちですが、現実はそうでもありません。長く住めば住むほど劣化していきますので、メンテナンスや水回りのリフォームなどを自分で計画していく必要があります。そのタイミングを探るときに欠かせないのが耐用年数のチェックです。家を構成する様々な部品・製品には耐用年数があることを把握しておくことが大切です。耐用年数にまつわる疑問を解決していきましょう。

耐用年数は製品ごとに決まっている

車には車検がありますが、住居には決まった点検というものが義務付けられていません。マンションは、管理組合によって共有スペースはメンテナンスをしてもらえても、個人居住部分に関しては自己管理を任されています。でも、家の耐用年数を意識しながら暮らしている人は実際のところあまり多くないのではないでしょうか。

普段使っている家電や電子機器に寿命があるのと同じように、家の中の水回りや壁、床などにも耐用年数があります。室内だけでなく外側の屋根や外壁も同様です。そして、耐用年数はどれも同じわけではありません。新築の家でも、壁の塗装が剥がれてきたころ、屋根はまだまだ元気といったケースも少なくないのです。製品ごとに耐用年数は違いますので、部分部分でチェックする必要があるということです。

耐用年数を超えての使用は控えるべき?

リフォームのきっかけとして多いのが、不具合や劣化により使いづらくなってきたというもの。そして、それらの原因となるのが耐用年数を超えて使い続けたことだと言われています。耐用年数は、その製品を安全に使える期間のようなものです。

もし耐用年数を超えて使用していても特にトラブルがなかったりしたら、気にせずそのまま使ってしまおうと考える人もいるかもしれません。ですが、耐用年数を超えた製品は見えないところ、気付かないところで静かに故障していたりと大きなトラブルとなる要因を実は抱えている可能性があります。ある日突然使えなくなるというだけでなく、例えば水漏れなど他の居住部分にまで被害が及ぶ事態もないとは言い切れません。

耐用年数まで持たない場合もある

さらに、耐用年数というものはあくまでも目安ですので、そこまで持たないというケースもあるのです。例えば、外壁の劣化で考えると家の周りの環境によっては早く進むことがあります。塗装は日当たりのいい家ほど紫外線により早く傷みます。同じ家でも傷んでいる部分とキレイな部分があるのはそのためです。雨や風を直で受ける壁ほど劣化しますし、隣の家の陰になっている壁は長く持ちます。

室内でも、日当たりのいい部屋の畳は色が黄色っぽくなるのが早いですよね。このように、製品は同じでも環境によって劣化の進み具合は変わるのが自然なのです。そう考えると、耐用年数まで持たないということは決して珍しくありません。

リフォームするなら他の耐用年数もチェック

不具合を感じるようになったら、決定的な故障や大きなトラブルを招く前にリフォームを検討することをおすすめします。そしてその場合、他にも劣化が進んでいるところがないか、耐用年数を超えている、あるいは超えそうになっている製品はないかチェックしましょう。

リフォームを行う際には同時に複数箇所を依頼することで手間も費用も節約することができます。外壁をリフォームしたい場合も、せっかく足場を組むので窓や屋根の耐用年数、劣化を見て同時にリフォームできれば無駄がありません。足場だけでも数十万円の費用がかかりますので、しっかりとチェックしておくことが大切です。

水回りの耐用年数のチェックは特に重要

特に、お風呂・キッチン・トイレ・洗面化粧台を含む水回りに関しては、耐用年数がだいたい同じであることから同時リフォームが推奨されています。水回り4点パックなどのお得なプランを利用することも可能です。お風呂と洗面化粧台など、隣接している水回りは床やクロスの張替えも一度で済むというメリットがあります。

耐用年数がまだ数年あっても、近い将来リフォームが必要になってくることに変わりはありませんので、同時におこなってしまった方が手間も費用も抑えることができるでしょう。同時にリフォームすれば耐用年数も引き続き合わせることができますので、次回のリフォームのタイミングを決める際もスムーズです。

耐用年数を過ぎると起こり得るトラブル

耐用年数を過ぎていても特に不具合がないし、大丈夫と判断してリフォームをせず使い続けるとどうなるのでしょうか。水回りの場合、怖いのが漏水です。目に見える部分だけでなく配管など見えない部分からの漏水は、家の基礎部分を傷める可能性がある点が恐ろしいのです。

耐用年数を過ぎて使い続けた製品は、問題なく使えているように見えて実はかなり劣化していることがほとんど。壁も塗装が剥がれたまま放置した結果、雨などが浸水して木造部分が腐食してしまうこともあります。手遅れになる前に適切な処置をすれば、簡単なリフォームと少ない費用で済みます。耐用年数を過ぎての使用により思わぬトラブルが起き、結果的に大掛かりなリフォームで莫大な費用と期間を消費する事態になったケースもありますので注意が必要です。

劣化や不具合が生じたら早めにリフォームを

耐用年数を過ぎている場合はもちろんですが、そうでない場合も劣化してきていたり不具合を感じたりした場合は、早めにリフォームの計画を立てることをおすすめします。故障してから動くのでは不便な期間が長引いてしまいますし、リフォームの内容も簡単にはいかなくなってしまう可能性があるため気を付けたいですね。

不具合の中でもゆるみを直すだけで解決するなど簡単な場合もありますが、素人では直せないようなものに関しては放置するのは危険です。劣化や不具合は思いのほか進行が早いので、あっという間に手遅れになってしまうこともあり得ます。リフォームすべきタイミングか迷ったら、業者に見てもらってアドバイスを受けるようにしましょう。

耐用年数まで持たせる使い方のポイント

耐用年数の期限までまだ年数があるのに、あまりにも早く劣化してしまうというのでは納得がいかないですよね。外壁など立地の環境により劣化が進むものに関しては耐久性の高い塗料やサイディングを使うしか術がありませんが、室内の製品に関しては自分で長持ちさせる使い方を心がければ耐用年数いっぱいまで使えるはずです。

濡れると劣化が進むような床材や壁のクロスは、もし濡れてしまったらそのままにせず乾燥させ、湿度を適正に保つことで長持ちさせられます。お風呂など水回りも換気と清掃をこまめにすることで、カビが生えにくくなり長持ちします。水栓のゆるみは自分でチェックして締めるようにしましょう。基本的に、製品の取扱説明書のとおりに正しく使い続けることが、耐用年数が経っても問題ない状態をキープできるカギとなります。

まとめ

リフォームのきっかけの一つでもある耐用年数についてご説明してきました。たとえ耐用年数に余裕があっても、不具合を感じたまま使い続けるのは危険です。おかしいなと思ったら、まずは取扱説明書をチェックし自分でできるメンテナンスを行いましょう。適正な使い方で大切に扱うことで、長く使うことができます。そして、リフォームにより新しくなった部分に関しても同様に心がけ、耐用年数ギリギリまで持たせられるように使いましょう。

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