外壁がそろそろ色あせてきた、傷みが気になるからリフォームしたい。そういった理由から外壁塗装のリフォームを考える方がほとんどなのではないでしょうか。もちろん、劣化している部分を修復し新しくすることにより、家を長持ちさせるということが外壁塗装リフォームの一番の目的です。でもせっかくリフォームするのなら色の組み合わせを勉強して、センスのいい外壁に変えてみたいですよね。そこで今回は、外壁塗装の色の組み合わせについてご説明します。
外壁リフォームでは壁の色を変えられる!
外壁のリフォームのタイミングは、一般的に10年前後に一度といわれています。これは、外壁に使う塗装の耐用年数がそのくらいのものが多いからです。塗装にも様々な素材が使われていますので、いいものでは15年以上持つものもありますし、逆に6~7年程度しか持たない安いものもあります。いずれにしても、10年に一度、思い切って外壁の雰囲気を変えてみるのがおすすめです。
家全体を以前とはまったく違った色に塗り替えてしまうのもいいですが、今までの色を生かしつつ部分的にアクセントカラーを取り入れてイメチェンするという方法もあります。また、一色にこだわらずツートンカラーにしている家もありますよね。外壁リフォームは、家の衣替えを行うチャンスと考えることもできるのです。
サイディングと塗装の組み合わせでおしゃれな外観に
築年数の経っている家は、外壁もそれなりに傷んできているはずです。こまめなメンテナンスでキレイな状態をキープできている家は問題ないのですが、日当たりが強いなど立地環境によっては塗装だけではカバーできないほど壁が傷んでいることも珍しくありません。
そこで、劣化の激しい部分は塗装ではなくサイディングを施すのがおすすめです。最近の新築ははじめからサイディングの外壁である物件も増えてきました。塗装するよりも壁自体がカバーされますので、傷んでいる部分を隠して劣化を抑えることができますし、サイディングがアクセントとなりおしゃれな外観になります。サイディングと塗装は違う色の組み合わせで選ぶのが効果的です。
屋根と外壁の色の組み合わせも重要
外壁の色をどうするかということだけを考えてしまいがちですが、全体のバランスを整えるためにも、屋根の色も考慮することが大切です。いくら外壁自体が素敵でも、屋根との組み合わせがちぐはぐだと家全体としてはバランスが悪くなってしまいますよね。屋根の色に合わせて外壁の色も考えるようにしましょう。屋根のメンテナンスを行うタイミングが近い場合は、トータルで色の組み合わせを考えることができます。既存の屋根にこだわらず、外壁に合わせて屋根も塗り替えればいいということです。
一般的には屋根は濃い色・外壁は薄い色という組み合わせが多いですが、外壁の色が濃い場合は全体的に暗い雰囲気になってしまいますので屋根を明るい色に仕上げるとおしゃれに見えます。また、屋根に遮熱塗料を使う場合は明るい色の方が効果が高いというデータもありますので参考にしてみて下さい。
アクセントカラーを上手に使うポイント
外壁の色は一色で仕上げるだけでなく、部分的に色を変えることも可能です。基本となる色を決め、その色と組み合わせて違和感のないアクセントカラーを用いるとより外壁に個性が出ます。ただ、どの部分にアクセントカラーを使うかというところが難しく感じる方も多いのではないでしょうか。
外壁をリフォームする際に劣化が激しい部分には塗装ではなくカバー工法で修復することになるでしょう。その場合は、カバー工法の部分が自然とアクセントカラーになるため簡単です。全体的に塗装のみで仕上げる場合は、一面のみをアクセントカラーにすることもできますが、一面で凹凸がある場合はその形状に合わせて切り替えると自然です。外壁の色が全体的に地味な場合は、コントラストがはっきりした組み合わせがいいでしょう。
1階部分と2階部分で色を変える場合のポイント
アクセントカラーではなく、ツートンカラーで仕上げる方法もあります。2色使ってバランスよく仕上げるのは難しいですが、1階部分と2階部分で切り替えるのが最も簡単です。この場合、2色とも個性の強い色にしてしまうと家ではなくお店のような外観になってしまうため気を付けて下さい。
個性的な色を1つ選んだら、組み合わせるもう1色は白やアイボリー、グレーなど落ち着いた色にするのがポイントです。屋根も同様で、外壁に色味のある塗料を使う場合は屋根はモノトーンやアースカラーで個性を抑えるようにしましょう。選んだ2色をそれぞれ上下のどちらに塗るかによっても印象が変わりますので、シミュレーションしてから施工することをおすすめします。
配管や雨樋の塗装をアクセントカラーにする方法も
塗装する部分は外壁だけでなく、配管や破風、雨樋部分なども考えられます。これらは付帯部分と呼ばれますが、外壁塗装の際に同時に塗装するのが一般的です。この付帯部分の塗装に関してはついでのように考えられがちですが、意外と重要でどのような色を選ぶかによって家の印象も変わってきます。
例えば、モノトーンの外壁の場合でも、配管部分をアクセントカラーにすることによって個性が出ておしゃれな雰囲気になります。白や黒などの目立たない色で塗られることが一般的ですが、あえて目立つ色を使うというのもアリかもしれません。外壁塗装の際にはメインの外壁だけでなく、付帯部分の色の組み合わせも同時にイメージしながら色選びをするといいですね。
色を選ぶ際には実物サンプルを屋外でチェック
外壁に使う色を選ぶとき、業者から塗料のサンプルを提示されるはずです。その際、家の中で見るだけでなく必ず屋外に出てチェックするようにしましょう。家の中と外では、案外見え方が変わってくるからです。外壁は屋外で見た色のままの見た目になりますので、組み合わせ方も家の中ではなく屋外で試して決めることをおすすめします。
また、選ぶ際には色だけでなく質感も重要です。塗料にはツヤのあるタイプやマットなタイプなど、様々な質感のものがあります。実際に塗装すると想像以上にテカテカだった…なんてことも珍しくありません。サイディングを用いる場合も同様です。質感にもこだわりたいという人は、実際に素材に触れてチェックしてから選ぶようにしましょう。
10年先でも飽きの来ない色選びがおすすめ
せっかく外壁をリフォームするなら今までとは違った色を組み合わせて、家の雰囲気を変えるのも楽しいものです。ただ、その場の勢いであまりに個性的な色を選んでしまうと後々後悔することになるかもしれません。
塗料の選び方にもよりますがある程度の耐久性のあるものを選べば、一度塗装したらおよそ10年はその色のままで過ごすことになります。そのため、最終的に10年先でも飽きないかどうか考えて選ぶことが大切です。飽きの来ないシンプルさを基本に、アクセントカラーでほどよい個性を出すというのがポイント。カラーシミュレーションでいろいろと組み合わせてみて、しっくりくるものを探してみて下さい。
まとめ
外壁の色は、家の印象を決める重要な部分であることは言うまでもありません。ベースとなる色を一色に絞るか、ツートンカラーにするか、アクセントをどのように配置するかなど考えることはたくさんあります。屋根や付帯部分との色の組み合わせも意外と重要です。10年先も気に入っていられるような外壁にするためにも、じっくりと検討することをおすすめします。