リフォームを行うことで暮らしが快適になるのは嬉しいことですが、気になるのがリフォーム中の生活ですよね。特に水回りは、毎日頻繁に使う場所でもあるため、あまりに水回りのリフォームの期間が長いとためらってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、実際どのくらいの期間が必要なのか水回りの場所別にご説明し、リフォーム中の生活の問題や期間を短くするコツもお伝えします。
キッチンのリフォーム期間
まずはキッチンのリフォームです。毎日の食事作りを行うための重要な場所ですので、リフォーム期間もあまり長いと困ってしまいますね。大きく分けて、キッチンをどうリフォームするかによって3パターン考えられます。最も期間が短いのは、システムキッチンの入れ替えのみというシンプルなリフォームの場合。場所の移動もなく床や壁の張替えも行わないという場合は、最短で2日間でリフォームできます。平均でも3~4日もあれば完了するでしょう。これに床や壁の張替えが加わると、平均1週間となります。
最も長期間なのが壁付けから対面式など移動を伴うリフォームです。床や壁の張替えや補修工事に加え、水道工事やガス工事なども大掛かりになるため、作業工程が増えるからです。2週間ほどが平均で、間取り変更などさらに大掛かりになると1か月ほどかかるケースも珍しくありません。
お風呂のリフォーム期間
続いてお風呂のリフォームを見ていきましょう。ユニットバスの入れ替えというリフォームが、最も短い期間で行うことができます。平均3~4日ほどで終わるでしょう。いっぽう在来式のタイルの浴室をユニットバスにリフォームする場合、平均1週間ほどかかります。解体工事や基礎工事に時間がかかるため、ユニットバスと比べると3~4日ほど期間が延びるのが一般的です。
さらに浴室の場所を変えるなど間取り変更が伴うリフォームの場合はキッチンと同様1か月以上はかかるでしょう。お風呂だった場所を部屋として使うための工事も必要になりますし、水回りのリフォームは水道やガスの配管工事がありますので、移動を伴うと大掛かりになるのです。ちなみにユニットバスの入れ替えの場合も、古い住居で基礎に傷みがある場合は補修工事が加わり期間が延びる可能性もあります。
トイレと洗面化粧台のリフォーム期間
水回りのリフォームの中でも、トイレのリフォームと洗面化粧台のリフォームは比較的短い期間で行うことができます。トイレに関しては、便器の入れ替えのみの場合は半日ほどで終わるケースも。ほとんどの場合、床や壁の張替えも行いますのでもっと長くなりますが、それでも1日あれば終わります。和式から洋式への変更の場合は、2~3日が平均とされています。ちなみにバリアフリーリフォームを行う場合、扉の付け替えや空間の拡張など作業工程が増えるに従って期間も延びます。
洗面化粧台のリフォームも、入れ替えのみでしたら半日で終わることがほとんどです。脱衣所の床や壁の張替え工事を伴っても1日で終わるでしょう。
水回りリフォーム中の生活は?
数時間や半日ほどなら水回りが使えなくても生活に支障はありませんが、丸1日以上使えなくなってしまうと困りますよね。水回りだけでなく他のリフォームも同時に行い期間も1か月以上に及ぶ場合は賃貸など仮住まいで暮らすという人もいます。水回りのみの一般的なリフォームで1週間ほどで完了する場合は、キッチンが使えない間はカセットコンロや洗面化粧台を使用しながら簡易的な調理でしのぐという人が多いようですね。
お風呂のリフォーム中は銭湯に通うなどの対策を考えておくといいでしょう。トイレのリフォームが長引く場合は、リフォーム会社に仮設トイレの設置を依頼することも可能です。水回りのリフォーム期間中、ずっと水道が使えないということはありませんが、お風呂に入れない・調理ができないなど不便な期間は発生しますので、その間の対策は練っておきましょう。
期間を短くするには
住みながらのリフォームでは、できるだけ水回りが使えない期間は延ばしたくないですよね。お伝えしてきたように、水回りのリフォームは製品の入れ替えのみの場合が最も短い期間で終わります。在来式のお風呂をユニットバスにする・和式トイレを洋式トイレにするなど、仕様が変わると期間は延びます。さらに、元の位置から移動するといったリフォームになると作業工程が増えるぶん、当然リフォーム期間も長くなるのです。
つまり、期間を短くしたい場合は移動を伴わないシンプルなリフォームに留めておく必要があるということですね。また、高機能なオプションをいろいろとつけると、費用も上がりますし作業工程が加わりますので期間も延びます。期間を短く抑えたい人は、シンプルなリフォームを心がけるといいでしょう。
まとめ
水回りは住居の中でも傷みが進みやすい場所ですので、リフォームは避けられません。仮住まいが必要なほどの大掛かりなリフォームにはお金もかかりますので、ここでご紹介したことを踏まえてできるだけ短い期間で希望の水回りに変えられるようプランを考えていきましょう。