毎日の疲れを癒す場所でもあるお風呂。リフォームで新しく快適なお風呂に生まれ変わったら、理想的なバスタイムが過ごせそうですよね。でも、お風呂のリフォームで失敗したという事例も意外とあるのです。その原因は様々ですので、どんな失敗が起こりやすいのか知っておくことが大切。後悔のないリフォームにするためにも、対策法も含めしっかりとチェックしていきましょう。
お風呂のリフォームは失敗があり得る
お風呂のリフォームといっても、ユニットバスを選ぶだけだし工事も簡単って言われているし、失敗なんてないのでは?と考える人もいるかもしれませんね。確かに、在来工法がメインだった昔のお風呂と比べれば、今のユニットバスはどれも機能性・デザイン性ともにすぐれたものばかりで、規格もはっきりしているので失敗は少なくなったと思われます。
でも、ユニットバスの入れ替えという単純なリフォームであっても、失敗することはあるのです。失敗の原因となるのは、主にお風呂製品の選び方に関すること・費用に関すること・業者選びに関すること・お風呂の配置など家全体に関することに分けられます。具体的にご説明していきます。
お風呂の選び方での後悔とは
まず、どんなお風呂にリフォームするかと製品を選ぶ段階で失敗したという事例です。ガラッとイメージを変えたくて個性的な色を選んだけれど、すぐに飽きてしまったなどという声はよく聞かれます。また、浴槽の形が実際入浴してみると使いづらくて不便などというものも。色やデザインに関しては、その時の気分ではなく長く使うことを考えて慎重に選ぶことをおすすめします。
ユニットバスであっても、意外と自分で選べる部分が多く色やデザイン、機能など細かい部分まで選択しながら決めていくことになります。そもそもどのメーカーにするか、どのシリーズにするかという大まかな点でもかなり選択肢があります。譲れないポイントと妥協できるポイントを整理しておけば、理想により近いお風呂を選ぶことができるでしょう。
費用に関する失敗・予算オーバー
あれもこれもとオプションをつけたらあっという間に予算オーバーになってしまったという失敗もよくあります。最近のお風呂には様々な魅力的な機能がついていますが、それらが標準装備なのかオプションなのかはパッと見ただけではわからないものです。より理想のお風呂に近づけるために、オプションをいろいろと選んだ結果、思いのほか費用が高くついてしまって後悔…という事例は少なくありません。
もちろん、譲れない機能・高くても必要な機能を削る必要はありませんが、オプションを追加する場合はできるだけ予算オーバーにならないように慎重に選ぶことをおすすめします。リフォーム費に関しては、他の水回りと同時に施行することで安くなるプランもありますので、どうすればよりお得にリフォームできるかリサーチしてから契約するといいでしょう。
間取り変更でかえって使いづらく…
お風呂のリフォームでは、もとから浴室として使っている場所で在来工法のお風呂をユニットバスに変更したり、ユニットバス製品の入れ替えを行ったりするだけではなく、場所の移動を伴う事例もあります。お風呂の間取りを変更するリフォームは簡単ではありません。水道管の工事など大掛かりになってきますので、そのぶん費用も工期も膨らみます。それでも、リフォームすることで以前よりも暮らしやすくなれば価値があるといえるでしょう。
ところが、せっかく間取り変更したのに前よりも使いづらくなってしまった、元に戻した方がマシなんていう失敗例もあるのです。高いお金を払ったのに失敗…なんてことになり、さらに元に戻すのも簡単ではない。そんな状況になる前に、間取り変更・移動を伴うお風呂のリフォームを考える場合は、慎重に決めていくことが大切です。
業者の選び方を間違えた…
安い業者だったから即決したけど、仕上がりが雑だったり、職人さんに指示が伝わっていなかったりといったケースも後を絶ちません。業者選びもリフォームで失敗しないためには手が抜けないのです。安いにこしたことはありませんが、安かろう悪かろうという業者もありますので。値段だけで決めてしまうのは危険です。
相見積りを取るのはもちろんのことですが、見積りだけで判断するのではなく、担当者の対応の仕方やリフォーム会社の実績のチェックも行いましょう。あまりに安い業者は必要な部分を削っている可能性もあります。高すぎず安すぎず適正価格を提示し、親身に相談に乗ってくれて実績豊富な地元のリフォーム会社を選ぶと安心ですね。
失敗しないためには慎重に判断を
失敗の原因は様々ですが、いずれにしても判断を早まってしまったというのが共通しています。勢いで決めることが必要な場面もありますが、リフォームは決して安い買い物ではありません。お風呂は耐用年数が10年以上ありますので、10年以上失敗したと後悔しながらお風呂を使うのは悲しいことです。
耐用年数いっぱいまで長くお風呂を愛用するためにも、お風呂の選び方を始め、業者決めや予算など慎重に判断していきましょう。そのためにも、まずは家族で今使っているお風呂の問題点や不満点を話し合って整理し、どんなお風呂にしたいかイメージを共有しておくことも大切です。その理想のお風呂の譲れない条件に優先順位をつけ、業者は信頼できそうな3社ほどにしぼり相見積りを取り、予算との兼ね合いで決めていくことをおすすめします。
10年先を見据えることも大切
家族のライフスタイルは変わります。5年後くらいまでは想像できても、10年後どうなっているかということは、なかなか想像できないですよね。でも、家族に介護が必要になるかもしれないということは、年齢などを考えて想像できる家庭もあるのではないでしょうか。今使うことを考えてリフォームすることが一番ではありますが、近い将来のことも見据えてみましょう。
せっかくリフォームしたお風呂をまたリフォームしなければならないという状況になる可能性も。例えば、本格的なバリアフリーリフォームは次のリフォームでいいとしても、手すりの設置だけでもしておくという方法も。手すりがあると、介護が必要な人だけでなく誰にとっても使いやすいお風呂になります。
リフォーム会社に相談してみよう
リフォームについて不安なことやわからないことなどは、そのままにしないことが大切です。不安なことをなくし、安心してリフォームを行えることが失敗を避けることにもつながります。どんなお風呂にしたいか、また希望がどのくらい実現できるのかということも含め、検討の段階でもリフォーム会社に相談してみることで、情報も得られますしより適切な判断ができるようになるはずです。
希望のお風呂や、逆にこんなお風呂は嫌だというイメージや条件を伝えると、理想に近いメーカーや製品を紹介してくれるかもしれません。見積りの前段階でも相談に親身に乗ってくれる業者であることも、実際に施工を依頼するかどうかのポイントになります。
まとめ
せっかくお金と時間をかけてお風呂をリフォームするのですから、失敗は絶対に避けたいもの。予算内で理想のお風呂を手に入れるために、慎重に選ぶことや安心できる業者に依頼すること、より安くリフォームできるよう同時リフォームの検討も含めプランを練ることが大切です。ここでご紹介したポイントを踏まえ、長く愛用できるお風呂を手に入れて下さいね。