水回りのリフォームは同時に行うといいということを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。それには様々な理由があります。特にお風呂のリフォームと洗面化粧台のリフォームは、別々に行うよりも同時に行った方がメリットがたくさんあります。今回はお風呂・洗面所の同時リフォームをおすすめする理由について詳しくご説明していきます。
水回りは同時でリフォームすると安くなる
まず一番の理由として、水回りはセットでリフォームすることにより料金が安くなるのが一般的ということが挙げられます。水回り2点セットや3、4点セットなどのパックプランは多くのリフォーム会社で取り扱っています。特にお風呂と洗面所は隣りあわせである間取りの住宅がほとんどですので、業者にとっても同時にリフォームした方が効率よく作業ができるのです。
無駄なく効率よく複数箇所のリフォームができるため、別々にリフォームするよりも工事費の重複がないぶん金額を下げることが可能になります。製品自体もセットで販売することでより割引されることが多いため、トータルで見てお得になるということですね。いずれ数年後にリフォームする予定があるなら、前倒しでまとめてしまった方が結果的にお得になる可能性が高いのです。
統一感を出せる
お風呂と洗面台が隣接している間取りでは、それぞれに統一感があった方がインテリア性は高いといえるでしょう。隣接しているのにお風呂と洗面台のデザインや雰囲気がちぐはぐだと、せっかく新しいものにリフォームしていても違和感を感じてしまいます。そういった意味でも、同時にリフォームすることで色合いなどが似ているものを選びやすくなります。同じメーカーのお風呂と洗面台を選べば、より統一感を出すことができるでしょう。
リフォーム会社から提案されるパックプランをそのまま利用するのも一つの方法です。気に入った製品があっても数年後にはリニューアルする可能性もありますので、手に入らないということも。統一感を持たせたいなら同時リフォームが断然おすすめです。
脱衣所の床・壁工事が一度で済む
古いお風呂を工事すると、ユニットバスであってもドア部分のサイズが違ったりすることはよくあります。そうなると、浴室の内部だけでなく脱衣所の壁の工事も必要になってきます。そもそも、経年劣化により床や壁も傷んでいるはずですので、お風呂をリフォームする場合は脱衣所の床・壁張替え工事も行うことが一般的です。
洗面台のリフォームを同時にしてしまえば、この張替え工事を一度で済ませられるというメリットも大きいです。張替え工事自体は一日で終わりますし費用も数万円で済むものの、せっかく張り替えたものを数年後にやり直すとなるともったいないですよね。どうせ張り替えるなら一度で終わらせて長持ちさせた方が無駄がありません。
耐用年数がほぼ同じ
水回りは毎日使いますし、湿気も多いということで耐用年数がだいたい10~15年ほどとなっています。耐用年数とはその製品自体が問題なく使える期間を意味しますが、もちろん使い方や住居の環境によっても前後します。お風呂と洗面台も同時に設置されたのであれば、劣化の進み具合もほぼ同じのはず。リフォームを行うべきタイミングも同時期と考えられます。
耐用年数が違う場合、どちらかがまだ5年以上使えるのにリフォームしてしまうのはもったいないような気がしますが、1~2年のずれなら合わせて新しくした方が賢明でしょう。もちろん耐用年数だけでなく、古い・使いづらい・不具合が出てきたという場合には、リフォームを検討するタイミングといえます。
古さが目立つことを防ぎ快適に使える
もしお風呂だけ、あるいは洗面台だけをリフォームした場合、どちらかが新しくきれいになったことでもう片方の古さが前よりも目立ってしまうというデメリットがあります。どちらも古かったときは気にならなかったのに、隣接している部分が新しくなったことでより色あせて劣化して見えてしまうのです。
せっかく新しいお風呂になったのに、隣の洗面所の古さが気になって残念な雰囲気に。こうなるなら同時にリフォームしておけばよかったと後悔する人も、実際少なくありません。お風呂も洗面所も同時にリフォームすることで、空間自体が新しく生まれ変わりますのでより快適に使うことができます。周りが新しくなると古いものの劣化具合が目立つということは頭に置いておくといいでしょう。
他の水回りも同時リフォームでさらにお得に
お風呂と洗面台だけでなく、トイレやキッチンの耐用年数や劣化具合もチェックしておきましょう。2か所の同時リフォームだけでもメリットはいろいろとありますが、さらに他の水回りも同時に行うことでより安く効率よくリフォームを行えるケースもあります。どこか一か所リフォームを検討する場合は、他にもタイミングを合わせられそうな部分がないかチェックすることが大切です。
ただし、あまりに何か所もとなるとリフォーム自体が大規模になり、逆に工期が延びて仮住まいが必要になったりと手間やコストがかかる可能性もあります。リフォームを複数箇所行う場合、どのように組み合わせるかリフォーム会社とも相談しながら慎重に決めていくことをおすすめします。
同時リフォームは手間も省ける
リフォームを何度も行うと、そのぶん業者とのやりとりや家を空けられない日が増えたりと手間がかかります。住みながらリフォームを行うのが可能とはいえ、やはり業者が出入りして工事を行うと考えるといろいろと気を遣うものです。できるだけ短期間かつ少ない回数で済ませられるのが理想的ですよね。
お風呂の工期はユニットバスの入れ替えのみの場合3~4日ほど、洗面台の入れ替えは半日ほどで済みます。脱衣所の床・壁張替えを含めても同時リフォームなら5日もあれば終わります。さらに、見積りをとったり契約を交わしたりする手間も、一度で済みます。業者や製品選びからリフォーム施工まで、すべてが一度で終わるという点はやはり同時リフォームの大きなメリットですね。
水回りに強い業者に相談を
お風呂と洗面所を同時にリフォームしたいと考えたら、業者を選ぶことから始めましょう。水回りリフォームの実績が豊富で、地域で支持されている近所のリフォーム会社がおすすめです。同時リフォームの見積りも無料で提示されますし、製品の選び方などの相談も受け付けています。HPや広告などからまずは情報を得て、実績豊富で信頼できそうな業者2~3社をピックアップし相見積りを依頼しましょう。
同じ製品であっても割引率など業者によって違うものです。もちろん安い方がいいと考えるのは当然ですが、比較してあまりに安すぎる業者は要注意。また見積りだけで判断するのではなく、同時リフォームの場合工期はどのくらいか、どのようなスケジュールで工事を行うのかなど確認しておくと安心です。気になるリフォーム会社を見つけたら、気軽に相談してみましょう。
まとめ
お風呂と洗面台を同時にリフォームすると、様々なメリットがあることをご説明しました。費用の面だけでなく手間が省けたり空間自体が新しくなることでより快適になったりするという点は、ぜひ押さえておきたいポイントです。無駄なくお得にリフォームするためにも、お風呂と洗面台は基本的にはセットで考えるといいですね。同時リフォームで、統一感のある素敵な空間づくりを楽しんで下さい。