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弾性塗料って何?外壁塗装に使いたい弾性塗料の種類や他の塗料との違いとは

外壁塗装に用いる塗料は様々な種類のものがあります。今回紹介する弾性塗料もその一つです。ただ、多くの外壁塗装用の塗料がフッ素塗料など原料の名前がついているのに対して、弾性塗料は性質の名前がついています。この外壁塗装に用いる弾性塗料とは一体どういったものなのでしょうか。この外壁塗装に用いる弾性塗料について、その仕組みや更に細分化した種類、外壁塗装で弾性塗料を使用するメリットなどにも触れながら、外壁塗装に用いる弾性塗料の魅力をお話ししていきます。

弾性塗料の仕組みとは?外壁塗装でどのように作用するの?

弾性塗料の仕組みについてお話しします。この弾性塗料は原材料の種類ではなく、従来からあるポリウレタン系やシリコン系、フッ素系の外壁塗装用塗料に可塑剤を入れて伸びる機能を与えた塗料のことです。

この弾性塗料は外壁塗装に利用すると文字通り伸びる作用があります。この弾性塗料の伸び率に関してはJIS規格によって厳密に規定されており、気温20度の環境で伸び率が120%以上あることが決められています。つまりこの規格をクリアしていないと外壁塗装に用いる弾性塗料とは名乗れないのです。この伸びる作用は外壁塗装を行う上でメリットがあります。下記で詳しくお話ししますが、通常の外壁塗装用塗料に硬化剤を入れたこの弾性塗料はその特性から多くの効果が期待できるのです。

外壁塗装に用いる弾性塗料の種類を紹介

実際、外壁塗装に用いる弾性塗料にはどんなものがあるでしょうか。弾性塗料の種類は主なものとして、シリコン系・フッ素・アクリル系のものがあります。つまり、通常の外壁塗料に近い種類が揃っています。

外壁塗装用の塗料に用いる弾性塗料は通常の外壁塗装用塗料に可塑剤を添加することによってつくられるものなので、通常の外壁塗装でよく用いられる塗料の種類が存在します。ただし、注意が必要なのは可塑剤を配合して弾性塗料にした場合、シリコン、フッ素、アクリルのそれぞれの特性が通常の塗料と変わってくるため、必ずしも通常のシリコン塗料の特徴が弾性塗料のシリコン塗料でも同じということはないのです。そのため外壁塗装に用いる場合弾性塗料の特性をしっかり把握して選択する必要があると言えます。

外壁塗装に使用する弾性塗料は他の塗料と何が違う?

外壁塗装に用いる弾性塗料は他の塗料と異なる点があります。それはひび割れ防止効果です。この効果の有無が通常の外壁塗装用塗料と弾性塗料との違いと言えます。

建物、特にモルタルなどの外壁はヒビが入りやすい傾向にあります。そんな時塗料でヒビを覆っていくのですが、弾性塗料を除く通常の外壁塗装用塗料以外は下地にヒビが入った際、一緒に塗膜にまでヒビが生じるため、ヒビが表面に現れるのを防ぐことができません(通常のものでもウレタン系外壁塗装用塗料は若干対応できますが不十分です)。

対して弾性塗料は中にゴムのような成分がある可塑剤が含まれているので、ヒビに追従して伸びるため外壁塗装に使用するとヒビの表面化を防いでくれるのです。このようにヒビに対する対応力の違いが弾性塗料と他の塗料との違いと言えます。

外壁塗装を弾性塗料で行うメリットは?

外壁塗装を弾性塗料で行うメリットはひび割れの防止や補修効果すら期待できること、ベースの外壁塗装用塗料の性質もあるため、種類が選べることが挙げられます。

弾性塗料は伸びる特性があることからひび割れを防ぎ、ヒビの入った外壁でも外壁塗装を行うことによって補修が期待できます。これにより雨や雪による浸水を防ぎ外壁を保護することができるというメリットがあります。また、ベースとなる外壁塗装用塗料の持ち味が若干変化があるものの生かされるというのも外壁塗装用塗料のメリットです。

例えばシリコン系のコストパフォーマンスの高さやフッ素系の外壁塗装用塗料の耐用年数の長さと言ったものが弾性塗料になっても生かされるということです。弾性塗料はこれら二点のメリットがあるために外壁塗装に使用されることがあります。

外壁塗装を弾性塗料で行うデメリットは何?

外壁塗装に弾性塗料を用いるデメリットも存在します。それは、外壁塗装できない外壁があるということ、弾性塗料の種類によっては塗膜が伸びて、風船の様に膨れてしまうことが弾性塗料のデメリットとして挙げられます。

外装できない外壁としてはサイディング外壁が挙げられます。これはひびが入ると大きくなり過ぎてしまい、弾性塗料による外壁塗装でも対応できないことと、断熱材が入ったサイディング外壁は弾性塗料を強く熱してしまい、変性しやすいと言った理由です。膨れというデメリットについてはあまりにも温度差が激しい場所に外壁塗装として弾性塗料を使ってしまうと風船や餅が膨らむように塗料が伸びてしまい、外壁がボコボコしてしまうという美観上の問題です。また、その空間に湿気が貯まり外壁を破壊してしまう可能性があるデメリットが出てきてしまいます。ですので、弾性塗料はこのようなデメリットが比較的少ないモルタル外壁におすすめの塗料と言えます。

外壁塗装に使う弾性塗料の工法種類

外壁塗装に使う弾性塗料には三つの工法があります。仕上げ工法単層弾性塗料による仕上げ工法、複層弾性塗料による仕上げ工法、そして微弾性塗料に上塗仕上げ工法と言うものです。これら3つの工法についてお話しします。

単層弾性塗料仕上げ工法とは、外壁塗装としてシーラー(一番下地として塗る塗装)に弾性塗料を2回塗る方法です。複層弾性塗料仕上げ工法は外壁塗装としてシーラーの上に弾性塗料を2回塗ります。ここまでは単層のものと同じですが、ここからさらに上塗りとして通常の塗料を2回追加で塗ります。こちらの工法は強度がありますが、コストもかかります。最後に微弾性塗料工法はシーラーに微弾性塗料を塗り、外壁塗装として通常の塗料を塗るというものです。

弾性塗料の注意点紹介!外壁塗装で行う場合の注意事項

弾性塗料に関する外壁塗装の注意点も紹介していきます。主な注意点として、工法、見積もり書のチェックです。この二つは最低限押さえておきたい弾性塗料の外壁塗装における注意事項です。

外壁塗装の工法は、弾性塗料の外壁塗装方法となっているか、そして、きちんと分かりやすく説明をしてくれているか注意が必要です。特に安くて丈夫だという理由で単層弾性塗料の工法を勧めてくる場合は注意です。単層はコスト的に有利なだけで効果がうすく、通常の外壁塗装とあまり変わりません。ですのでより丈夫な複層弾性塗料による外壁塗装の話を一切しない業者は怪しんだ方が良いです。

また見積書もきちんとチェックしましょう。弾性塗料を使っていなかったり、複層と言っておきながら工事内容が単層だったりする場合がまれにあります。このように施工前にきちんと施工内容を確認したり、可能であれば複層の仕上げ工法を選択することが望ましいです。

弾性塗料は外壁塗装の一選択枝として有効!

弾性塗料は特殊な外壁塗装用の塗料です。しかし、一選択肢として知っておいて損はない塗料です。特にモルタルの外壁塗装を検討している場合は、弾性塗料について一度考えていただくのをおすすめします。

弾性塗料は外壁塗装の手段として外壁の種類が限られていたり、工法を選択する必要があったりと若干手間がかかります。それでもひび割れしにくい特性を持っているのは大きなメリットです。しかも外壁塗装によってひび割れの補修も行ってくれるのは弾性塗料のみと言っても過言ではありません。そのため、もしヒビが入ったモルタル外壁の住宅にお住まいの方で、外壁塗装を検討している方がいたら弾性塗料は一選択枝として有効と言えます。もちろん、デメリットや注意事項をきちんと押さえた上で調べることも重要です。

まとめ

弾性塗料は外壁塗装の一選択肢として、有効な手段の一つです。外壁塗装によってヒビを予防したり、あるいは補修するという点で大きなメリットがある反面、その弾性塗料の特性がデメリットになり、施工方法や外壁のコンディションによっては外壁塗装後しばらくして膨れ上がるリスクもあります。そういった点もありますが、外壁塗装前に弾性塗料の施工方法を確認したり、見積書できちんと話通りのものとなっているのかをチェックすることで外壁塗装で弾性塗料を有効に行うことができます。弾性塗料以外にも様々な塗料がありますが、モルタル外壁などに有効ですから、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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